TOP 2003.10 VOL.80
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六本木男声合唱団、海を渡る 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 特集
  六本木男声合唱団、海を渡る  
ウィーンのムジークフェラインでの公演を終え 観客からの拍手に応える六本木男声合唱団のメンバーたち
     
 
  いざ、ヨーロッパへ  
Photo:Tomoko NAGAKAWA

政治家、企業家、財界人、俳優、医師、文化人など日本のオピニオン・リーダーたちによって結成されている「六本木男声合唱団」がこの9月、ウィーン、グラーツ、ベルリンを回る初の海外公演を行った。「平和と自由の親善大使」としてステージに立ったメンバーたちは日本の民謡や愛唱歌、団長を務める三枝成彰の「レクイエム」などを熱唱して、現地の音楽ファンたちから熱い拍手を浴びた。

六本木男声合唱団欧州ツアー日程
9月 12日(金)東京〜ウィーン
14日(日)ウィーン公演
15日(月)ウィーン〜グラーツ
16日(火)グラーツ公演
17日(水)グラーツ〜ウィーン〜ベルリン
18日(木)ベルリン公演
20日(金)ベルリン〜ウィーン〜東京
21日(土)東京
     
Wien(ウィーン)
撮影:永川智子
憧れの音楽の都、ウィーン。
六本木男声合唱団のヨーロッパ遠征はこの街から始まった。
ウィーン・フィルの本拠地、黄金のムジークフェラインザール。
ステージに立った九十余名の団員たちは、
この世界最高の舞台で、合唱団史上最高の演奏を繰り広げた。

■ウィーン公演
9月14日 午前11時開演
楽友協会ホール大ホール
指揮:小林一男、増田宏昭
独唱:釜洞祐子(ソプラノ)
   小林一男(テノール)
ピアノ:小林さかえ
笛:麹谷宏
オルガン:ゲオルク・グルーバー

曲目
・レクイエム〜曾野綾子のリブレットによる(男声合唱版世界初演)
・からたちの花
・冬の夜
・希望海
・黒田節
・八木節
・ソーラン節
・歌劇「魔笛」より“僧侶の合唱”
・歌劇「ナブッコ」より“ゆけ、我が思いよ、金色の翼に乗って”
・赤とんぼ
・いざたて戦人よ


写真A:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地として知られる楽友協会
(ムジークフェライン)
写真B:団長の三枝成彰作曲による「レクイエム」でソリストを務めたソプラノの釜洞祐子(左)とテノールの小林一男(右)
写真C:本番直前まで細かい表現を突き詰めていく小林とメンバーたち
写真D:今回の欧州ツアーのために準備されたコシノジュンコのデザインによるコスチュームでリハーサルに臨むメンバーたち
写真E:黄金に輝くステージに誇らしげに立つメンバーたち。間もなく開場、緊張と興奮も最高潮に達する
写真F:公演も大成功を収め、安堵の表情で片づけを済ますメンバーたち
     
Graz(グラーツ)
撮影:永川智子(★は片山國正撮影)
ニ番目の公演地はオーストリア第ニの都市、グラーツ。
抜けるような青空と夏を思わせる光が合唱団を出迎えた。
メルヘンティックで美しい街並みに団員たちの表情も和む。
2003年の「欧州文化首都」であるこの街では
市を上げての歓迎を受け、地元合唱団との共演も実現した

■グラーツ公演
9月16日 午後8時開演
ミノリテンザール
指揮:小林一男、増田宏昭
独唱:釜洞祐子(ソプラノ)
   小林一男(テノール)
ピアノ:小林さかえ
笛:麹谷宏
<共演>グラーツ市民合唱団
    ロベルト・シュトルツ合唱団

曲目
・In einem kuhien Grunde
・La Montanara
・レクイエム〜曾野綾子のリブレットによる(男声合唱版世界初演)
・Gruss mir Graz an der Mur
・Auf der Heide Bluhn die letzten Rosen
・からたちの花
・冬の夜
・希望海
・黒田節
・八木節
・ソーラン節
・歌劇「魔笛」より“僧侶の合唱”
・歌劇「ナブッコ」より“ゆけ、我が思いよ、金色の翼に乗って”
・赤とんぼ


写真A:ホテルから演奏会場まで、着物姿のメンバーが闊歩する
写真B:羽田孜、露木茂らを要するバリトンパート
写真C:ハウプト広場から見上げるグラーツ市庁舎。レセプションパーティー前の時間、広場で待機するメンバーたち
写真D:公演後行われたレセプションで、この日決まった阪神の優勝を祝してはっぴを着る辰巳琢郎と、相撲取りの着ぐるみで場を盛り上げる松井英光
写真E:亀井啓祐は、「冬の夜」で見事なソロを披露する
写真F:コンサートの最後はこの日の出演者全員によりヴェルディの「行け、わが思いよ、黄金の翼に乗って」「赤とんぼ」が歌われた
     
Berlin(ベルリン)
撮影:永川智子(★は片山國正撮影)
最後の公演地、ベルリンではオーケストラとの共演が実現した。
ところが、強行軍の疲れがピークを迎えていたこともあって、
リハーサルは声が出ない、まわりの声が聞こえない、オーケストラと
合わない、というかつてない悲惨な状況。団員たちには動揺が広がった。
しかし、その夜配られた小林コーラスマスターの檄文が団員を奮起させた。
当日のゲネプロでは見事な立ち直りを見せ、そのテンションで公演に突入、
盛大なフィナーレを築き上げて、ツアーを見事に締め括った。

■ベルリン公演
9月18日 午後8時開演
コンツェルトハウス
指揮:小林一男、増田宏昭
管弦楽:増田宏昭指揮ノルトハウゼン劇場LOHゾンダーハウゼン管弦楽団
独唱:釜洞祐子(ソプラノ)
   小林一男(テノール)
ピアノ:小林さかえ 笛:麹谷宏

曲目
・いざたて戦人よ
・フィンランディア賛歌
・からたちの花
・冬の夜
・希望海
・黒田節
・ソーラン節
・八木節
・2008年の夏(2008年大阪オリンピック招致テーマ曲)
・レクイエム〜曾野綾子のリブレットによる(男声合唱版世界初演)


写真A:ベルリン公演の会場となったコンツェルトハウス。ベルリン交響楽団などの演奏会場としても知られる名ホール
写真B:楽譜を手に入念な打ち合わせを行う指揮の増田宏昭(左)、コーラスマスターの小林一男(中央奥)、団長の三枝成彰(中央)
写真C:ワインを片手にロビーでくつろぐ来場者たち
写真D:会場を埋めた来場者からの盛大な拍手に応えるメンバーたち
写真E:お囃子隊はベルリンでも大人気。その熱演に対し客席からはブラボーの声が飛ぶ
写真F:泣いても笑ってもこれがツアー最後の演奏。これまでの練習の成果を遺憾なく発揮し、堂々たる演奏を繰り広げた
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